入居者インタビュー|協立2ビル 宮城県社交飲食業生活衛生同業組合 理事長 高橋 隆幸さん

2026.03.19
入居者インタビュー|協立2ビル 宮城県社交飲食業生活衛生同業組合 理事長 高橋 隆幸さん

広瀬通に面する協立2ビル。1階にはギャラリー「晩翠画廊」と、東北の食文化をテーマにしたCo-restaurant(コ・レストラン)「KAMOSUBA」が入居しています。仙台協立の本社機能も備え、2〜8階はオフィスビルとして様々な企業さまにご入居いただいています。

7階にオフィスを構える「宮城県社交飲食業生活衛生同業組合」は、社交飲食業界の将来と地域の方のために活動をしています。その活動の一つには、お店もお客様も安心して過ごせるまちを実現するための客引き行為に対する署名活動も挙げられます。仙台市の社交飲食業界の今と、これからについて理事長の高橋 隆幸さんにお話を伺いました。

宮城県社交飲食業生活衛生同業組合について

宮城県社交飲食業生活衛生同業組合の加入対象者とメリット等についておしえてください。

加入対象者は、宮城県内で社交飲食業(カフェ、バー、キャバレー、スナック他これに類する飲食業を指す)を経営している個人、法人開設者です。

組合加入のメリットは多数ありますが、代表的な部分では、融資斡旋、確定申告の記帳や申告代行、法律相談など経営におけるサポートなどが挙げられます。

特に、スナック、キャバクラ、クラブなどの業界は社会的信用度が低くなったり、悪い風に見られたりする場面があります。いち店舗ではできないことが、組合として集まることで県や国などへ意見を通すことができるようになる点もメリットとなり得ます。

宮城の社交飲食業界に新しい風を

(氏家)高橋理事長は経営者として社交飲食業にも携わりながら、第5代理事長に就任されました。就任後の取り組みとして意識されていることはございますか?

最も意識していることは、組合の中に新しい風を送り込むことです。長く組合に加入いただいている方もいる中で、新たに社交飲食業界へ挑戦する方も増えてきています。ときおり、昔ながらのしきたりや考えを大切にしている組合員さまと温度差を感じることもあります。しかし、いい部分は残し、新しい発想を取り入れることで時代の流れに対応できる組合でありたいと考えています。

(氏家)仙台協立は、国分町にもビルを所有していることから社交飲食業界の動向にも注目しています。これからの国分町の社交飲食業はどのような変化が必要だと考えますか?

そうですね。国分町の現状はイメージがあまり良くないと思っています。メディアに出させていただくと「汚いまち」「悪質なキャッチが多い」「どうせ変わらない」といったコメントが目につき、様々な声を受け取る機会となります。クリーンなまちにしていきたいという考えから、ボッタクリ、違法キャッチ行為の撲滅を目的とした署名活動や、組合内での取り組みも強化しています。

(氏家)国分町の悪質な客引き行為は長年問題として挙げられていますね。

国分町の客引き行為が、一日どれくらいいるかご存知ですか?
警察OBの方や、市の職員が調査した結果では1日平均600名にも及びます。その中には悪質な客引き行為を行なっている店舗も存在していました。

(氏家)仙台協立では、契約書内に客引き行為等に関する禁止事項を記載していますが、古い契約書を遡ると、路上客引きを一部容認している時代もありました。ビルオーナーとして、業種問わずにオーナーの強い意志のもと入居時にテナントを見極めるだけでなく、継続的に確認をする必要があるかもしれません。

クリーンなまちになることで、社交飲食業界だけでなく、地域としても共通の利益が生まれてきます。健全で、誰もが行きやすいまちになることで、お客さまが増え、テナントの流入も増えていくので事業者はもちろん、ビルオーナー側もWIN-WINとなるはずです。

風営法の改正と社交業界の未来

(氏家)2025年6月に風営法が改正され接待飲食営業に対する規制や、無許可営業に対する罰則が強化されました。高橋さんはご自身も社交飲食業を経営されており、現場を知る立場でもあります。キャバレーが時代の変化とともにキャバクラ(キャバレー+クラブ)と変化していったように、お店のスタイルが変わっていく可能性や、新たな営業形態のお店が出てきたと感じることはありますか?

今、SNSを含め勢いを増しているのはガールズバーではないでしょうか。しかし、ガールズバーの中には「深夜営業許可」で営業している店舗が多く見受けられます。深夜営業許可では法律上「接客」ができません。ここで指す接客はお客様をもてはやす行為で、お酌はもちろん、拍手やカラオケのデュエットなども違法になります。すると、皆さまの中でイメージするガールズバーは「風俗営業許可」を取得した店舗である必要があると感じませんか?

「風俗営業許可」に該当する職種には、性風俗店はもちろん、先述したガールズバーや、キャバクラ、ホストクラブなどの接待飲食業のほかに、パチンコ店、ゲームセンター、深夜に酒類を提供する飲食店も含まれます。

しかし、一般的なお客さまの立場になった時「深夜営業」と「風俗営業」が並ぶと深夜営業の方がクリーンな印象を受けませんか?

(氏家)そうですね。風俗営業許可の方が警察や消防による細かなチェックを受け、申請にも費用がかかるにも関わらず、深夜営業許可で不適切な営業を行いながら業態を変え、摘発を避けている店舗よりも社会的信用が低いのは違和感を覚えてしまいます。 

国分町が盛り上がっていくためにも、これからは一店舗だけが利益を出し続けるのではなく、横のつながりを大切にしながら国分町全体を、まちの人たちで盛り上げていく必要があります。

商売なので、利益を上げることは大切ですが、店舗、まち、地域に対し関心を持つ機会が増えることで国分町らしい取り組みが生まれてきたら嬉しいです。そのための活動にも取り組んでいけたらと思います。

企業情報
宮城県社交飲食業生活衛生同業組合
宮城県仙台市青葉区国分町1-8-14 協立2ビル7F
TEL.022-265-8121 FAX.022-268-6313
公式WEBサイト

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