【イベントレポート・インタビュー】食事から「世界一美しいゴミステーション」を考える【LUNNY’S VEGGIE】
2025年9月、仙台市広瀬通沿いの協立2ビル敷地内に「世界一美しいゴミステーション」を新設しました。SDGs推進活動の一環として、ビル入居者の利便性向上と環境負荷の低減、広瀬通の景観美化を目的としています。
「美しいゴミステーション」が目指す”美しさ”は、外観デザインだけを指す言葉ではありません。ゴミを出すという日常的な営みを、地域のつながりや環境への意識に繋げていく。その「使い方」や「意識」までを含めて、”世界一美しい場所を目指す”取り組みです。
プロジェクト立ち上げのきっかけや、お披露目会の様子は「こちら」からご覧いただけます。
食事の「ゴミ」を減らす意識
お披露目会のあとは、協立2ビル1F、東北の食文化を醸成するコ・レストラン「KAMOSUBA-醸場-」を会場に交流会を開催しました。
イベントフードは「LUNNY’S VEGGIE」にオファー。「LUNNY’S VEGGIE」は、キービジュアルを担当したタロアウトさんと、菜園料理家・藤田承紀さんによるコラボレーションユニットです。

会場では、紙皿、紙コップ、紙ナプキンや使い捨てカトラリーなどゴミになるものを利用せず、提供するドリンクもペットボトルではなく資源として回収可能な瓶製品を利用するなど工夫を取り入れました。
interview
未来の笑顔をシェアするきっかけに
LUNNY’S VEGGIEの料理は、卵、乳、小麦などアレルギーの原因となる特定原材料8品目を使用せずに作られています。会場に並んだ藤田さんの料理は食材の制限を感じさせないほどに、彩り豊かで華やかです。
藤田:LUNNY’S VEGGIEの料理は、アレルギーを持つ人、宗教上の理由で食材が限られる人、できるだけ負担の少ない食事を選択したい人、理由はさまざまと考えますが、共通して「“食べられるから(CAN)”ではなく、“これが食べたい(WANT)”」と思える食事を目指しています。
食材を制限すると、彩りも限られてきます。お皿やハーブ、フルーツなどを使って見た目も大切にすることを意識しています。食事は食べる環境や視覚から入る情報でも味が変わってくるので、ワクワクすることが大切です。

LUNNYS’VEGGIEには、コンセプトがあります。
Share Smiles for the Future(未来の笑顔をシェアする)
今、目の前にある「おいしい」や「かわいい」だけではなく、次の世代につながるような、将来の環境や笑顔につながる行動をちゃんとやっていこう、というものです。
その原点は、環境に配慮した食材や出店者が集まる場所で出店をした際に、日々大量に排出されているゴミに気付いた時です。
環境に配慮したイベントでありながら、フードコートやキッチンカーから大量のゴミを排出していることに違和感を覚えました。そこで、LUNNY’S VEGGIEオリジナルのカップ(貸出制)と、食べられる素材でスプーンを作り販売しました。すると、毎日袋がパンパンになっていたゴミを、両手で収まるくらいまで減らすことができたんです。
こうした取り組みが元となり、私たちのSDGsに対する考え方や取り組みが生まれています。同時に、普段それぞれ個人で活動をしながらもShare Smiles for the Futureに基づいて活動しています。
東北移住をきっかけに地域に目を向け、根ざした活動へ
LUNNY’S VEGGIEとしての活動を東京でスタートしたお二人は、2021年に宮城県へ移住。その後は地域の特産物を使用した商品開発や企画を行っています。そろっての移住には、藤田さんのお子様からのひと声もきっかけとなったそうです。
氏家:宮城へ移住されたきっかけを教えていただけますか?
藤田:私は、妻の実家が宮城で300年続く米農家をしています。山も麓の美しい景色に胸を打たれ、いずれは移住したいと考えていました。仕事や家族のライフステージの変化に伴い「このタイミングだ!」と移住を決心し、彼(タロアウト)にも「たろちゃん、おいでよ」と声をかけました。
タロアウト:藤田さんの性格から、彼をまとめる人が必要だなと思ったんです(笑)。 彼の子ども達も当たり前のように「タロウさんもくるんでしょう?」と言うんです。
移住をしたからには、これまで本気でありながらも趣味の延長のように取り組んでいたLUNNY’S VEGGIEの活動をしっかりしたものにしようと法人化しました。
藤田:東京は、ある意味で豊かな場所ですが全国からあらゆるものが集まってくるので、地元や生産者さんが見えにくいと思っています。宮城に来てから本当に生産者さんや産地が近い。地域に根付く商品開発や企画を行うことで、自分たちの活動にも説得力が増していくと考えています。
氏家:今回のオファーは、ゴミステーションを通して環境に意識を向けることのほかに、地域に興味を持つことや、そこから生まれる多様性を受け入れていくことを考慮していました。同じ宮城で活動しているLUNNY’S VEGGIEにオファーができて良かったです。
世界一美しいゴミステーションが目指していく未来
世界一美しいゴミステーションプロジェクトは始動したばかり。交流会を通じて「賞味期限が近くなった防災食をみんなで食べる会」や「WANTで足を運ぶ子ども食堂」「地域の飲食店とコラボをした交流会」「ゴミステーションをカラフルにするアートワークショップ」などのアイデアが生まれました。

その活動には、回収した資源をお金に換算した場合の予算を充てたり、各家庭、企業からの寄付や提供いただくなど「世界一美しいゴミステーション」を利用する人たちがそれぞれ持続可能な形で参加できる仕組みを考え、挑戦していく必要があります。
引き続きプロジェクトの成長を応援ください。

6/23(火) 入居者・地域のみなさまへ向けたイベントを実施します!
これまで、お金を払い回収してもらっていたゴミを、適切な分別によって有価物として回収してもらいます。
これにより得た「資源(お金)」を地域のためにどのように活用していくのか。
ビル入居者さまだけではなく、地域のみなさまともいっしょにプロジェクトをつくりあげていくための1日です!
ぜひご参加ください。