定禅寺バレー計画|「まちを協創する」協立ビルのまちづくり

2026.04.18
定禅寺バレー計画|「まちを協創する」協立ビルのまちづくり

地域が持つ課題に向き合う

生活は部屋の中だけで完結するわけではなく、周辺エリアやまちと地続きです。だからこそ私たちは、入居者さまや地域の方々にとって、より住み心地のいい場所になるように、私たち自身が地域課題に向き合うことを大切にしています。
地域の方々や事業者の方、協創パートナーの皆さまとともに、一つひとつできることを積み重ねてきました。ここでは、その取り組みの一部をご紹介します。

なお協立ビルは、複数のエリアでビルを運営しています。その中でも特に、まちづくりの取り組みを深めている代表的なエリアが 「定禅寺通エリア」「EAST立町エリア(仮称)」 です。
本記事では、まず「定禅寺通エリア」での取り組みをご紹介します。その他のエリアでも、同じ考え方のもと、地域の状況に合わせて取り組みを進めています。

▼EAST立町(仮称)エリアの取り組みはこちら
https://kyoritsu-bldg.jp/magazine/1858/



「まちを協創する」協立ビルのまちづくり

入居者さまの暮らしや仕事は、建物の中だけで完結するものではありません。
日々行き交う道、近くの公園、まちの空気感——生活は周辺エリアやまちと地続きです。
だからこそ私たちは、建物というハードを提供するだけでなく、入居者さまや地域の方にとって「より住み心地のいい場所」になるように、地域課題に向き合うことを大切にしています。
それは「建物単体の利益だけを追う」のではなく、周辺エリアや地域全体の価値を高めることが、そこに集う人の幸せに直結すると考えているからです。
私たちが目指すのは、協立ビルがあることで周辺エリアの価値も上がっていくような、価値ある敷地・価値あるまちをつくること。
そのために、入居者の方、地域の方、事業者の方、協創パートナーの方々と協力しながら、「目の前にある課題に対して私たちができること」を一つひとつ積み重ねています。
行っていることは、とてもシンプルです。

仙台市中心部にある協立ビルの所在地MAPとエリア


定禅寺バレー計画|通りの未来に合わせて、価値を育てる

定禅寺通に面するエリアには、「定禅寺ヒルズ」「定禅寺ヒルズⅡ」があります。
杜の都・仙台を象徴するこの通りは、欅並木の美しさだけでなく、イベントや文化、日常の散策が重なり合う“まちの顔”でもあります。

いま定禅寺通は、市役所建替えや歩道拡張をはじめとする大きな更新期を迎えています。通りの景色や歩行者の体験が変わっていくこのタイミングを、私たちは「通り全体の価値を高める好機」と捉えています。
建物単体を整えるだけではなく、通りににじみ出るようなにぎわいや、歩きたくなる景観人が集い続ける仕掛けを、定禅寺通の未来に合わせて一緒につくっていきたい。

私たちがこのエリアで目指すのは、事業と文化が自然に交わり、新しい挑戦が生まれる“谷”のような集積地を育てること。
ここでは、通りにひらかれた居場所づくり、雑談から始まる共創、そして日常の課題に向き合う取り組みを重ねています。



まちにひらく「ROOF GARDEN」

杜の都・仙台のシンボルロードである定禅寺通。
この美しい街並みを上から眺めながら過ごせる、開放的な空間があったらもっと楽しいだろう——そんな発想から、定禅寺ヒルズ屋上に「ROOF GARDEN」をつくりました。
使われていなかった空間を、街へひらかれた居場所へと再生したことで、利用する方のアイデアによって多様な使い方が生まれました。
いまでは地域の皆さんに愛される場所として、イベントや集いの舞台になっています。

定禅寺通を屋上から一望でき、夏は気持ちの良い風を感じながら、冬は上からの光のページェントを楽しめるプライベート空間。


雑談からはじまる共創イノベーション|「株式会社 雑談会議」

定禅寺通を事業と文化の集積地にすることを目指して、SKグループ・協立ビル・All Black Inc.の3社により設立されたのが「株式会社 雑談会議」です。
定禅寺ファンコミュニティや“IDOBA”の運営をはじめ、フリーランスのプラットフォーム運営、地元企業との協創プロジェクト、学生のキャリア支援など、自治体や企業と連携しながらさまざまな活動に取り組んでいます。
“雑談”という一見遠回りなようでいて、実は本質に近い対話の中から、まちの課題や可能性を見つけていく。
そんな共創の土壌を育てる取り組みが、定禅寺エリアの特徴のひとつです。

100年先の仙台に事業と人材を残す。人口減少が進む中で都市が持続するためには、企業と優秀な人材を地域に残さなければいけない。


日常の課題に向き合う|「世界一美しいゴミ箱プロジェクト」

定禅寺通の景観を語る時、欅並木の美しさだけでなく、日常の“整い”も欠かせません。
世界一美しいゴミ箱プロジェクト」は、定禅寺通のごみの集積所の課題をきっかけに、ごみ箱のあり方を“ごみを隠す場所”ではなく、“ごみや自然環境への前向きな関心のきっかけ”にしていくことを目的としたプロジェクトです。
ごみ箱のメインビジュアルは、チャレンジドジャパンで就労支援を受けている方々に描いていただきました。
ごみにまつわるさまざまな事例に目を向けるきっかけとして、通りの日常の景色の一部になっていくことを目指しています。

2023年とうほくSDGSアワードで奨励賞を受賞


入居テナントと一緒につくる定禅寺エリア

定禅寺通の魅力は、欅並木やイベントだけではありません。
通りに面して“どんなお店があるか”“どんな景色がにじみ出しているか”が、歩く楽しさをつくり、エリアの印象を決めていきます。
だからこそ私たちは、テナントの皆さまと一緒に「定禅寺通らしい日常」を育てていきたいと考えています。


株式会社SKホールディングス|定禅寺通を“共創の集積地”にする

定禅寺ヒルズ6階に入居する「株式会社SKホールディングス」は、古紙回収・廃棄物収集運搬、廃棄物管理コーディネートなどを担うSKグループ4社の経営計画推進、人事、採用、広報、サステナビリティを担う拠点です。
SKグループ代表の齋藤社長は、古紙回収から始まったサイコーを、ノウハウとアイデアで事業展開し、さまざまな共創を生み出しています。
この定禅寺エリアでは、氏家、All Black Inc.稲垣社長らとともに立ち上げた「株式会社 雑談会議」を通じて、定禅寺通を事業と文化の集積地にしていく取り組みが進んでいます。
定禅寺ヒルズ5階のイノベーションプラットフォーム「IDOBA(イドバ)」もそのひとつ。ここは単なる作業場所ではなく、“地域を良くしたい”という志を持つ人が集まり、雑談や共創を起点に新しい価値を生む場として育てられています。

「株式会社 SKホールディングス(SKグループ)」代表取締役 齋藤 孝志さん 対談インタビュー記事はこちら


おむすび東雲|「定禅寺通らしい」景観を1階から整える

定禅寺通は、市役所建替えや歩道拡張など、大きな更新期を迎えています。仙台協立はこの変化を“通り全体の価値向上”の好機と捉え、1階から景色を整える取り組みを進めています。
その実装のひとつが、定禅寺ヒルズ1階への人気店「おむすび東雲」誘致です。
出店にあたっては、欅並木と調和する外観・開口の設計を、オーナーとテナントで共同で検討・実装しました。店と道路の境界をやわらげ、歩道空間とも一体で使える“通りににじみ出す”店舗づくりを目指しています。
この取り組みを起点に、今後も「定禅寺通らしい」景観と歩きたくなる日常を育てていきます。

「おむすび 東雲」店主 赤羽根 凱さん 対談インタビューはこちら


地域と共に作るまちづくり活動

定禅寺通エリアでは、町内会や商店会、街づくり団体、沿道地権者、行政、事業者などが連携し、合意形成を重ねながらまちづくりが進められてきました。仙台協立も不動産オーナーとしてその一員となり、地域の取り組みに参加・協力しています。


まちの将来像を描く:ビジョン2030の策定(2018〜)

2018年、定禅寺通に関係する町内会や街づくり団体、沿道地権者などで構成される「定禅寺通活性化検討会」が設立されました。
エリアの将来像や活性化・魅力向上につながる取り組みを議論し、基本構想として「定禅寺通りエリアまちづくりビジョン2030」が策定され、後の取り組みの土台になっています。


実行体制をつくる:協議会×実行組織(2022〜)

2022年には、合意形成を行う場として「定禅寺通街づくり協議会」が継続しつつ、実行組織として「一般社団法人 定禅寺通エリアマネジメント(JSAM)」が設立されました。仙台協立も体制づくりに関わり、まちづくりを“実行できる形”へ前進させています。


民間主導で公共空間をひらく:定禅寺パークレット(2020)

歩道空間を活用する社会実験「定禅寺パークレット」は、民間主導・民間資金で公共空間活用に挑戦した取り組みとして、公共主導とは異なる新しい可能性を示しました。
この取り組みはグッドデザイン賞(2020)にもつながり、民間主導で公共空間をひらく流れを後押ししています。


そして現在へ:共創の拠点と、通りらしい景色づくり(2022〜2026)

こうした流れの中で、2022年11月に「雑談会議」が生まれ、定禅寺ヒルズでは「IDOBA」運営など共創の土壌づくりが進んできました。
さらに2026年1月には「おむすび東雲」誘致と、欅並木と調和する店舗設計の共同実施へとつながっています。



まちづくりは、誰か一社だけでつくるものではありません。
定禅寺エリアでは、入居者さま、テナントの皆さま、地域の方々と一緒に、できることを持ち寄りながら“協創”を重ねています。

私たちが目指すのは、建物単体の価値ではなく、エリア全体の価値が育っていくこと。
日々の改善や場づくりの積み重ねが、入居者さまの満足につながり、定禅寺通の魅力になっていくと考えています。
協立ビルはこれからも、このまちの一員として、まちの未来に向き合い続けます。

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